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皆さんこんにちは!
株式会社木村ダクト工業所の更新担当の中西です。
~人手不足~
ダクト工事・換気設備業は、建物の中の空気環境を整える大切な仕事です。オフィス、工場、店舗、飲食店、病院、学校、マンション、商業施設など、さまざまな建物において、空気の流れをつくり、室内の快適性や安全性を守っています。
普段、私たちは室内で自然に呼吸をし、空調の効いた部屋で快適に過ごしています。しかし、その裏側には、空気を運ぶダクト、換気扇、排気設備、給気設備、空調設備、排煙設備などが正しく設計・施工・管理されていることが欠かせません🌬️✨
特に近年は、感染症対策、室内空気質への関心、省エネ、厨房排気、工場の排気処理、建物の高気密化などにより、換気設備の重要性が高まっています。その一方で、ダクト工事・換気設備業界では、人手不足と技術継承が大きな課題となっています。
目次
ダクト工事・換気設備業で人手不足が進む理由の一つは、仕事の専門性が高いにもかかわらず、一般的な認知度があまり高くないことです。
建設業の中でも、電気工事や配管工事、内装工事などは比較的イメージしやすいかもしれません。しかし、ダクト工事と聞いて、具体的にどのような仕事をしているのかをすぐに想像できる人は多くありません。
実際には、ダクト工事は非常に重要な仕事です。建物内に新鮮な空気を取り入れ、汚れた空気や熱、煙、臭いを外へ排出するためには、正確なダクト施工が必要です。飲食店では厨房の煙や油を排出し、工場では粉じんや熱気を処理し、オフィスでは快適な空調環境を整えます。
しかし、仕事の重要性が見えにくいため、若い世代に魅力が伝わりにくいという課題があります。
また、現場仕事に対して「きつそう」「高所作業が多そう」「難しそう」「危険そう」といったイメージを持たれることも、人材確保を難しくしている要因です。
ダクト工事・換気設備業では、ベテラン職人の技術が現場を支えています。
ダクトは、ただ部材を取り付ければよいものではありません。建物の構造、天井裏のスペース、他設備との干渉、空気の流れ、騒音、振動、メンテナンス性、見た目の納まりなど、さまざまな要素を考えながら施工する必要があります。
図面上では問題がないように見えても、実際の現場では梁や配管、電気配線、空調機器、内装下地などとの取り合いが発生することがあります。その場で最適な納まりを判断できる力は、長年の経験によって身につくものです。
しかし現在、こうした経験豊富な職人の高齢化が進み、若手への技術継承が課題となっています。ベテランが持つ「現場を見る力」「先を読む力」「空気の流れを考える力」「納まりを調整する力」をどのように次世代へ伝えるかが、会社の将来を左右します。
人手不足は、ダクト工事・換気設備業の現場にさまざまな影響を与えます。
まず、工期への影響です。ダクト工事は、建物の工程の中で他業種と密接に関係しています。天井内には電気配線、配管、空調機器、消防設備など多くの設備が入るため、施工の順番やタイミングが非常に重要です。
人手が不足すると、予定通りに施工が進まず、後工程に影響が出る可能性があります。天井を閉じる前にダクト工事が完了していなければ、内装工事や設備工事全体の進行にも支障が出ます。
次に、作業員一人ひとりの負担増加です。ダクト部材は大きく、現場によっては高所での取り付け作業もあります。少人数で無理に作業を進めると、身体的な負担が増えるだけでなく、安全面のリスクも高まります。
また、忙しさによって確認作業が不足すると、施工精度にも影響します。ダクトの接続不良、吊り込み位置のズレ、気密性の不足、勾配不良、干渉の見落としなどは、後のトラブルにつながります。
人手不足を解決するためには、ダクト工事・換気設備業の魅力をしっかり伝えることが大切です。
この仕事の魅力は、まず建物の快適性を支えていることです。人が安心して働き、学び、食事をし、生活できる空間には、適切な換気と空調が欠かせません。ダクト工事は、目立つ仕事ではないかもしれませんが、建物の空気環境を支える重要な役割を担っています。
また、ダクト工事はものづくりの面白さがあります。工場で製作されたダクトを現場に合わせて取り付けたり、現場寸法に合わせて加工したり、複雑なルートをきれいに納めたりする技術が求められます。完成したときには、自分の仕事が建物の機能として残る達成感があります。
さらに、換気設備は今後ますます重要になる分野です。省エネ、感染症対策、厨房排気、工場環境改善、建物の長寿命化など、ダクト工事・換気設備の需要は幅広く続いていくと考えられます。
人材確保のためには、経験者だけを求めるのではなく、未経験者を育てる仕組みが必要です。
ダクト工事は専門的な仕事ですが、最初からすべてを理解している必要はありません。道具の名前、材料の種類、図面の見方、現場の安全ルール、ダクトの種類、吊り込み方法、接続方法などを一つずつ覚えていくことで成長できます。
大切なのは、先輩職人が作業の意味を伝えることです。「なぜこの位置に吊るのか」「なぜこの接続方法が必要なのか」「なぜ気密性が重要なのか」「なぜ点検口の位置を考える必要があるのか」を説明することで、若手は作業の本質を理解できます。
また、施工写真や動画を使った教育も効果的です。良い施工例、注意すべき納まり、失敗しやすいポイントなどを見える化することで、若手が学びやすくなります📸
人材を採用するだけでなく、長く働いてもらうためには、職場環境の改善も大切です。
現場作業では、暑さ・寒さ・高所作業・重量物の取り扱いなど、身体的な負担があります。そのため、休憩時間の確保、安全装備の支給、無理のない工程管理、チーム内の声掛け、道具や機材の整備が重要です。
また、資格取得や技能向上を支援することで、社員の成長意欲を高めることができます。管工事施工管理技士、建築板金技能士、職長教育、高所作業車、玉掛けなど、業務に関わる資格や講習をサポートすることで、会社全体の技術力向上にもつながります。
さらに、ホームページやSNSで仕事の魅力を発信することも採用に効果的です。現場の様子、社員の声、施工事例、教育体制、福利厚生などを伝えることで、求職者に安心感を持ってもらえます📣
ダクト工事・換気設備業における人手不足と技術継承は、業界全体にとって大きな課題です。
しかし、ダクト工事は建物の空気環境を支える、非常に価値のある仕事です。快適な室内環境、安全な厨房排気、工場の作業環境改善、災害時の排煙など、社会に必要とされる場面は数多くあります。
若い世代に仕事の魅力を伝え、未経験者を育てる体制を整え、ベテランの技術を見える化して継承していくことが、これからの会社づくりには欠かせません。
見えない空気を支える仕事だからこそ、確かな技術と責任感が求められます。これからも快適で安全な空間づくりに貢献するために、人材育成と技術継承を大切にしていくことが重要です🌬️👷♂️✨